母の入院が2カ月になった頃、
食も細く、点滴も打つとこ無しで様子見・・・
これは、近い親戚の人にお知らせする必要があるかも・・・
と思って おじさんに連絡を取ったら、「おばさんにも連絡した?」と。
ちょっと遠距離だし・・・と思いつつ連絡を取ってみる。
といってもメールなんだけど。
”冬だし見に来れるならば・・・”的な感じで出しても、
ピンと来るよね。
早速お見舞いに来てくれることになった。
実は、ここのところ母は、
「誰も来てくれない・・・」などとぼやいていた。私じゃダメなんだな。
ただ、真意はよくわからないところもある。
しばらく熱が出ていて、打たないはずの注射があり、
足に打つもんだから、スゴク痛いらしい。
看護師さんが謝りながら打つ声と、母の「痛い!」という叫び声が廊下まで聞こえる。
看護師さんに聞くと、血管が細いので薬剤が入る時痛いのだそうだ。
で、
こういう辛い事があると、「来てくれない・・・」と怒る傾向がある。
でも、タイミング良く、丁度この日、来てくれた。
しかも一家総出で。(私は残念ながら会えず)
夕方、行くことが出来たので母に聞くと、「沢山来てくれてうれしかったが、どうしていいかわからんかった」などと言う。小さい子も来ていて、「小学生になるなら物入りで大変だ」みたいに嬉しそうだった。
お見舞いのおかげだろう、「ジュースが飲みたい」と言う。見ると、病院で出してくれるカゴメ野菜ジュースのパックはある。
が、せっかく息子がいるんだから、コレじゃないよな。
売店はもう閉まっていて、自販機も紙パックは野菜ジュースばかりだが、桃ジュースを発見!
オレンジやブドウはなぜか無い、不思議な自販機。でも、そういえば、母はネクターやミックスが好きだったので、桃とイチゴの2本を買ってみた。
とりあえず桃を渡すと「あぁ、ウマい」と言って飲む。久々に聞いた。
しばらく座っていたら、「あんたも仕事で疲れているだろうから帰れば?」
と言う。
やっと少し戻ったかな。
「ここは何も食べさせてくれない!」と言うが、看護師に聞くと「何も食べない」と言う。
ほんの少し何かうまいものを食べさせたい。