おばさんの死で思う
おばさんが死んだ。
おばさんと言っても 98歳 大往生。
普通こんな歳だと、みんな笑顔で子や夫の会社関係が集まるのが常だろうが、
夫は何十年も前に亡くなり、子だって十分お年寄り。
会社関係なんてない。
しかも脳血栓で5年ほど意思疎通無し。
それでも、沢山の人が集まった。
そう、素晴らしいおばあちゃんだったのである。
皆おばあちゃんとの最期のお別れに集まったのだ。
聞くところでは、昔近所にいて、毎日お世話になった、とかいう他人のおじさんが居たりする。
私も、小学生の頃、毎年夏休みに一週間位泊まっていたように思う。
私の住むド田舎から、半日かけて汽車で行く。
今思えば、どこかに行ったのか?ほとんど覚えていないが
おばさんの笑顔とあきれ顔(そしてオジサンの苦笑い)が思い浮かぶ。
なんだかうれしかった。
そんなヒトが他にも一杯いたのだろうから大変だ。
何もお返しできないままこの日を迎えてしまったな。
亡くなった日に家にいくと、駆けつけた23才の美人ひ孫が、
泣きながら仏壇を掃除していた。
おばさんのような人には とてもなれそうにない。
思い出詰まった仏壇に 合掌。
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