機械設計者
そう言えば、私、機械設計をやっているのに、これまで全く出てこない(^^;)
ジャンルは産業機械。
いろんな会社に その工場で大量生産する製品の為の機械を作って売る商売だ。
これが、かなり面倒(失礼!)だ。
なにせ、同じ機械がほとんど無い!
扱う品物とその処理数、さらには工場のレイアウトや環境条件が様々で、
全然同じにならない。
更に、
ライバルメーカーがわんさか!(まぁ、これはどの業界も同じか)
他を圧倒する技術力があれば少しは有利だろうが、それほどでもないし・・・
つまり、多くはコストとアイデアの勝負になる。
まぁ、ソコが面白いとこでもある。
「標準仕様の機械」の場合はカネと納期が重要だが、
どのメーカーも初!という時が色々起こるんだなぁ。
ウチも初めてだが、ライバルも初めてで、客先の担当者だって初めてだ。
こんな時、ただ安ければいいか?
もし、自分が買う立場の担当者ならどうだろう?
ちょっとばかり安いの買って、生産にならなかったら・・・業者に文句を言っても、
社内の”私”の評判は最低だ。もしその業者が潰れたりしたらメンテナンス不能になる・・・
(実際、こんなケースはたまにある。弱小メーカーをいたぶっている事に若い担当者は気付かず、どうしようもなくなって慌てる。)
一方、我々業者も 自分が「出来ない」と言ってライバルが「出来る」と言えばThe End.
まさしく、毎回チキンレース!!
「とりあえずできます!」と言えば、客先だって、「こいつ、なんでも出来るというがホントか?」と理屈を聞いてくる。
こんな時、ライブ感 が必要だと思う。
事前に用意していたプレゼンだけじゃ不足。
ライブで相手に「もしかしたらソコソコ信頼できる人かも・・・」と思わせることができるか?
かなり重要だ。
カッコイイプレゼンだが、言ってる人がアホそうだったらどう?ということだよね。
こちらも、会話の間に、相手の最大関心事を聞き出しプッシュポイントを修正していく。
もちろん、技術者なので、技術をアピールしなけりゃ話にならんのだけど。
こんな時、あまりカッコつけてもねぇ。ついついライバルに勝ちたいが為に「バッチリOK!」的に言うと、受注した後が大変。裏付けがあるならいいがカッコだけは危ない。セールスでなく技術者だからねぇ。
かと言って、自分を守ってばかりじゃ、同席する自社の営業マンに嫌われる。
自社の営業マンに嫌われるのはかなりマズイ。これに気付かない設計者が結構いるように思う。営業マンに嫌われた設計者は・・・出世しない!まぁそれだけのことだけどねぇ。設計者は結構関心無い人多いから。
ややこしいのは、
ちょっとばかりカッコつけたばっかりに、後でヒィヒィ言って頑張るハメになり、結果 新しい技術を得ることがあったりする。守ってばかりじゃ進歩しないよね。
まぁ、ソコも面白い。
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